旅先で過ごす時間には、温泉に入ったり、美味しい料理を味わったり、まちを歩いたり。
いろいろな楽しみ方があります。
今回、泉翠へお越しくださったのは、本がお好きなお二人。
以前にも泉翠へお越しくださっているお客様が、同じく本を愛するご友人を誘って、城崎温泉を訪れてくださいました。

旅先で一冊の本を開く。
気になった本について話したり、ときにはそれぞれが静かにページをめくったりする。
そんな時間もまた、温泉旅行の楽しみのひとつなのかもしれません。
01|好きなものを分かち合える友人と
自分が好きな場所を、大切な人にも知ってもらいたい。
今回の旅には、そんな想いもあったように感じています。
以前のご滞在から泉翠の図書室を気に入ってくださっていたお客様。
今回は、同じく本がお好きなご友人と一緒にお越しくださいました。
自分の好きな場所を誰かと訪れ、その人も同じようにその場所を気に入ってくれる。
それは、旅の嬉しさをもうひとつ増やしてくれることなのかもしれません。
お二人が泉翠で過ごされる様子からも、好きなものを共有できるご友人同士の心地よい関係が伝わってくるようでした。

02|旅先で、本と向き合う時間
泉翠の図書室には、ブックディレクターの幅允孝さんに選書していただいた本が並んでいます。

テーマは「向き合う」。
普段なら手に取らないような一冊に出会ったり、何気なく開いたページの言葉に心を留めたり。
旅先だからこそ、本との向き合い方も少し変わるように思います。

今回、ご友人にも図書室の選書や静かな空間を気に入っていただけたことは、私たちにとっても嬉しいことでした。
二人で同じ本を読む必要はありません。
それぞれが気になる一冊を手に取り、同じ空間で静かにページをめくる。
言葉を交わさなくても、一緒に過ごしている。
そんな時間も、友人との旅にはよく似合います。
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03|温泉と本、その間を行き来する
城崎温泉には七つの外湯があり、ゆかた姿で温泉街を歩きながら外湯めぐりを楽しむことができます。
温泉に浸かったあと、泉翠へ戻って本を開く。
少し読んだら、また友人との会話を楽しむ。
夕食になれば、但馬の旬の料理を一緒に味わう。
何か特別な予定を次々とこなしていくのではなく、そのとき心が向いたものを楽しむ。
温泉と、本と、食事と、友人との会話。
それぞれが緩やかにつながっていくのも、小さな温泉旅館で過ごす時間の楽しみ方ではないでしょうか。
関連情報:城崎温泉の外湯めぐり (リンク先:城崎温泉観光協会)
04|もうひとつの本棚との出会い
泉翠には図書室とは別に、レセプションにも小さな本棚があります。
ここに並ぶのは、若女将が自ら選んだ本です。
嬉しい時も、辛い時も、本を開けば、そのときの自分にそっと寄り添ってくれることがあります。
若女将自身も、そんな心地よい読書という「ひとり時間」が好きで、その時々の自分の気持ちに合った本を選び、レセプションの本棚に並べています。

今回のお客様は、以前からこの若女将の選書も楽しみにしてくださっており、今回のご滞在でも、レセプションに並ぶ本に興味を持ってくださいました。
図書室で静かに一冊と向き合う時間。
レセプションで、ふと気になった一冊を手に取る時間。
同じ泉翠の中にある本棚でも、そこから始まる本との出会いは少しずつ違います。
そして、旅先で偶然手に取った一冊が、そのときの自分の気持ちに重なったり、一緒に旅をする友人との会話のきっかけになったりすることもあります。
温泉や料理だけではなく、一冊の本との思いがけない出会いも、泉翠で過ごす時間のひとつとして楽しんでいただけましたら嬉しく思います。
05|また訪れたとき、新しい一冊との出会いを
今回お越しくださったお客様にとって、泉翠は初めての場所ではありません。
これまでにも足を運んでくださり、そして今回は、大切なご友人と一緒にお越しくださいました。
季節が変われば、城崎温泉の景色も変わります。
そして本棚に並ぶ本との出会いも、その時々で変わっていきます。
以前は気にならなかった一冊が、今の自分にはなぜか心に留まる。
そんなことがあるのも、本の面白さなのかもしれません。

温泉に浸かること。
美味しい料理を味わうこと。
大切な友人と話すこと。
そして、一冊の本と出会うこと。
今回の城崎温泉で過ごされた時間の中に、そのひとつひとつが静かに残っていましたら、私たちも嬉しく思います。
この度も泉翠へお帰りくださり、そして大切なご友人と一緒にお越しいただきまして、誠にありがとうございました。
また次にお迎えできる日には、本棚の前でどんな一冊に出会っていただけるのか。
私たちも、その日を楽しみにお待ちしております。
城崎温泉 泉翠
