
奥田 亜希子
奥田亜希子さんの作品です。
子どもと一緒に参加したかるた教室で、希海は初めてかるたの札を払う。空を切り裂くように飛んだ札。指先に満ちた新鮮なエネルギー…。
その記憶が強く刻まれた希海だが、「もうすぐ40歳になる」「暗記力に自信がない」「子どもがいるから」など気づけば自分に言い訳ばかりして、競技かるたを始めることにためらっていた。かたや夫は、仕事と趣味の優先順位をつけようとするのだった。果たして希海が選びとった道とは?
今の自分にとても刺さった読書になりました。
まだまだ子育て中の母が自分の趣味を優先することへの迷い、夫婦間での自分時間を巡る攻防戦がリアル!(笑)
大人になって胸が高まる事って少なくなっている気がして。そんな状況での希海の好きになっていく過程が身に染みて、尊すぎて・・・
百人一首の知識はないけど、日本語の美しさも感じました。奥深い世界を少し覗けて楽しかった!
私が〈いま〉を〈はる〉にするのだ。
希海家族のその後が少し分かるエピローグも◎
今、自分の〈好き〉を手放そうとしている人、特に読んでいただきたい1冊です。
★★★★☆
城崎温泉 泉翠 冨田 歩
