2025.06.17
PRIZE

村山 由佳
村山由佳さんの作品です。
「どうしても、直木賞が欲しい」
天羽カインは憤怒の炎に燃えていた。本を出せばベストセラー、映像化作品多数、本屋大賞にも輝いた。それなのに、直木賞が獲れない。文壇から正当に評価されない。私の、何が駄目なの?……何としてでも認めさせてやる。全身全霊を注ぎ込んで、絶対に。
とっても面白かったです!!主人公の狂おしいほどの賞への執着が熱や圧となってこちらに伝わってきてヒリヒリ。。作家が作家を書いているだけに色んなことがとてもリアル。作家と編集者、出版社との関係も興味深かったです。『直木賞』など文学賞の選考も詳しく書かれていて、深く知れてよかった。次の発表からは見方が変わりそうです。
1冊の本が書店に並ぶまでの大変さ、より本が尊く思えました。小説が好きな方には間違いなく刺さる1冊です!
★★★★☆
城崎温泉 泉翠 冨田 歩