月村了衛さんの作品です。
わたしは、中国のハニートラップなんです
ノンキャリア公務員の並木は、恋人から告白される。狙われた原因は、上司から預かった中国語の原稿。両国組織を欺くために、ふたりは同棲を始めるが・・警視庁公安部から地下鉄で追尾され、中国の国家安全部からは拉致される。何が真実で何を信じればいいのか?極上のビターがここにある。
公安部とか、ハニートラップとか、ビターな恋とか。なんだかドキドキする単語が並んでいて思わず手に取ってしまったこの作品。
予想に反して軽いタッチのドタバタ諜報小説だったのでサクッと読めました。
組織や好きな人、信じれるものがわからない部分はお辛いでしょう。とは思いましたが、ビターさもほぼ感じることなく・・展開も予想の範囲内。
しかし、底には偏見や差別の重いテーマも感じられました。
軽く読める社会派小説をお探しの方にオススメします。
★★☆☆☆
城崎温泉 泉翠 冨田 歩