4月よりスタートしておりました、改装工事もようやく完了しました。私も大好きな建築家である堀部安嗣さんに設計をしていただきました。
今回は新しく生まれ変わったお部屋をご紹介させていただきます。
1部屋目はこちらです。
広さは元々のお部屋とは変わっていませんが、過ごす上での機能がとてもコンパクトになっていますので、とても居心地の良いお部屋になりました。照明もそれぞれに調光していただけますので、時間帯に合わせた空間をお楽しみいただけます。
オリジナルで製作いただいた椅子とテーブルで腰掛けてゆったりと過ごしていただけます。改装した全室について、床は無垢の木材を使用しています。とても肌触りが良く、素足がとても心地よいです。
洗面台も広めに確保されています。女性のお客様にもストレスなくご準備いただけるかと思います。
続いてのお部屋はこちらです。
既存のお部屋よりかなり広くなったお部屋で、泉翠でもっとも広いタイプになります。ベッドもセミダブルになりますので、ゆったりおやすみいただけるかと思います。
椅子はハンス・J・ウェグナーのもの。長い年月を経ても、その魅力は決して色褪せることなく、多くの方々に愛されています。お越しいただいたお客様にも愛着もってご利用いただきたいと思っています。
こちらは洗面台とクローゼット。広さも確保されていますので、快適にご利用いただけるかと思います。もちろんゆかたもご用意しておりますので、滞在中はゆかたでお過ごしいただければと思います。
続いてのお部屋。
ベッドの空間が他の床レベルよりも高くなっているなど、他のお部屋と比べて遊び心ある空間になっています。ベッドの奥にはちょっとしたスペースも設けています。(実際にお越しいただき確認してみてください)
ソファもL字になっていてゆったりとしていただけるかと思います。
新しくなったお部屋は全て2名様でのご利用となります。白を基調とした空間で、そこには多くの住宅を設計されてきた堀部さんの優しい雰囲気を個人的に感じます。
堀部さんは、住宅を「帰る」と場所と考えられています。
美術館や図書館や市役所やホテルには、「行く」と言います。それに対して住宅は、「帰る」と言います。これはとても大きな違いです。つまり”行く”という場所には、そのときの心身の状況に合わせて、”行く””行かない”を決めることができる選択肢があることを意味します。しかし、”帰る”という場所にはその選択肢がない。だから、そこはどんな心身の状況にある人でも寛容に受け入れる場所でなくてはなりません。自分自身をもう一度取り戻し、心の底からリラックスできる場所でなくてはならないのです。(堀部安嗣著 住まいの基本を考えるより)
泉翠にもそれぞれの思いでお越しにいただくと思います。そんな、お客様ひとりひとりに、良心をもってお迎えをさせていただきたいと思います。
城崎温泉 泉翠