桜の季節はあっという間に過ぎ、やわらかな緑が日ごとにその濃さを増しています。
町の中心を流れる大谿川の柳は枝を伸ばし、陽の光を受けて新緑がいっそう鮮やかに映ります。
川の水面に映る景色も美しく、穏やかで心地よい日が続き、城崎温泉では散策がより一層楽しめる季節となってまいりました。
当館ではこの春より、海外出身の女性スタッフ3名が新入社員として泉翠の仲間に加わりました。
今年で3年目となる城崎温泉の宿による合同入社式・研修にも参加し、
当館で使用している食材の生産者様のお話を直接伺うなど、マナーや接遇にとどまらず、さまざまな学びを深めております。
2週間の研修を終え、現在は先輩スタッフの指導のもと、日々実践を重ねています。
笑顔とおもてなしの心を大切に、私たちスタッフ一同もともに成長してまいります^_^
まだまだ至らぬ点もありますが、温かく見守っていただけますと幸いです。
また、泉翠にお越しの際には、ぜひ彼女たちにもお声がけいただけましたら嬉しく存じます。
今月は【泉翠日和】に代わり、新入社員が一人ずつ自己紹介をさせていただきます。どうぞよろしくお願いいたします。

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Sikiの食卓
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4月に入り、ようやく春のやわらかな陽気を感じられる季節となりました。
城崎温泉でも少しずつ景色が色づき始め、心地よい空気に包まれています。
蟹のシーズンもひと段落し、今は日本海からさまざまな魚が水揚げされる時期となりました。
日ごとに顔ぶれが変わり、その日の良いものを見極めながら仕入れる楽しみも、この季節ならではです。ほどよく脂ののった魚や、みずみずしく軽やかな味わいの魚介など、それぞれの持ち味を活かし、造りや炙りでご用意しております。
また、新玉ねぎや筍、山菜といった春の食材も充実してきており、口に含んだ瞬間に広がるやさしい甘みや、ほろ苦さが心地よく、思わずもう一口と箸が進む味わいに仕立てております。
今回のコースでは出汁の旨みを軸に、身体にすっと馴染むような流れを意識しました。鴨鍋で引き出した深い旨みを味わっていただいた後、その余韻をそのままお蕎麦へとつなげ、最後まで軽やかにお楽しみいただける構成となっております。
朝晩はまだ少し冷える日もございますが、日中は過ごしやすく、温泉街の散策にも気持ちの良い季節となってまいりました。
春のひとときを、美味しいお料理とともにゆっくりとお過ごしいただければ幸いです。
皆様のお越しを心よりお待ちしております。
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泉翠日和
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こんにちは。
フェブリア ヌル アニサ(写真中央)と申します。
アニサと呼んで下さい。
ジョグジャカルタのインドネシアから参りました。
今月(2026年4月)から、私は泉翠で働いています。
今はまだ勉強中ですが、毎日お客様の笑顔を見ると、もっと良いサービスを提供したいと思います。
最初に城崎温泉駅から泉翠まで歩いたとき、この町はとてもきれいだと思いました。
道には食べ物のお店がたくさんあります。
駅の近くっで抹茶ドーナツを買いました。
道を歩きながら、いろいろな食べ物を食べるのが、とても楽しみです。
泉翠のお泊りになるお客様にたくさんオススメできるようにします。
浴衣を着て川のそばの道を歩きながら温泉に行く人たちが、楽しそうに笑っているのを見ると、私もうれしくなります。
その人たちのおかげで、この町はもっときれいに見えます。
城崎の夜の景色もとてもきれいです。
夜に歩いて、ライトを見ながら楽しみました。
とても静かで、きれいでした。 城崎に来て、泉翠に泊まるお客様がここで忘れられない思い出を作ってくれたら嬉しいです。
浴衣を着て川のそばの道を歩きながら温泉に行く人たちが、楽しそうに笑っているのを見ると、私もうれしくなります。
その人たちのおかげで、この町はもっときれいに見えます。
城崎の夜の景色もとてもきれいです。
夜に歩いて、ライトを見ながら楽しみました。
とても静かで、きれいでした。 城崎に来て、泉翠に泊まるお客様がここで忘れられない思い出を作ってくれたら嬉しいです。

みなさん、こんにちは!
ミャンマーから参りました、フ一ピェソンタン(写真向かって左)と申します。
4月からこちらの泉翠で働かせていただくことになりました。
私は母国で日本語を勉強しているうちに、日本の伝統的な文化や、相手を思いやるおもてなしの心に深く感銘を受けました。
実際に日本の旅館で働きながら、お客様一人ひとりに寄り添ったサービスを学びたいと思い、日本へ来ることを決めました。
私の趣味は写真を撮ることです。
浴衣で散策しながら、レトロな雰囲気の街並を撮るのを楽しみにしています。
もしおすすめの撮影スポットがあれば、ぜひ教えてください!
日本での生活は毎日が新しい発見ばかりです。
慣れないこともありますが、ミャンマーの温かい笑顔を大切に、一生懸命おもてなしをさせていただきます。
どうぞよろしくお願いいたします。

こんにちは。
ミャンマー出身の グェラウィン(写真向かって右)と申します。
旅行が大好きで、ミャンマーでは山や海、歴史的な遺産のある場所など、さまざまな場所を訪れてきました。
実際にお客様として宿泊することで、「どのようなサービスがあればより満足していただけるのか」を考えながら学んできました。
その経験を、現在働いている泉翠で活かしていきたいと考えております。
その一環として、温泉も実際に体験しました。
最初は少し恥ずかしさもありましたが、だんだんと慣れ、温泉に入ることで体の疲れがほぐれ、とてもリラックスできることを実感しました。
これからも機会があれば、温泉を楽しみたいと思っています。
城崎温泉はとても美しく、地域の方々も温かく親切で、素敵な町だと感じています。
外に出ると、温泉街の風景や浴衣を着て歩く観光客の姿が見られ、心が落ち着きます。
桜が咲く季節はとても美しく、花びらが散る様子も一日中眺めていたいと思うほど大好きです。
先日は仕事帰りに虹を見ることができ、ここに来てから約1ヶ月の中で、とても印象に残る美しい瞬間を経験することができました。
まだ日本語は十分ではありませんが、これからも一生懸命努力し、お客様により良いサービスを提供できるよう頑張ってまいります。
どうぞよろしくお願いいたします。

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城崎NEWS
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またまた城崎NEWSを担当させていただきます、古賀です。
もはやここでは「お酒担当」と言っても過言ではありません。笑
実は今、5/6までYOiNEのPOP-UPが開催されています。
泉翠でご用意しているナチュールワインも、実はこちらから取り寄せているんです。
普段は京丹後にお店があり、なかなか車がないと行きづらいのですが…
なんと今回は、ここから徒歩約6分の場所に登場しています!

店内には、見たことのない種類のワインがずらり。
その日ごとに変わるグラスワインも楽しめるので、何度行っても新しい出会いがあります。
さらに、ワインだけでなくクラフトコーラやクラフトジンジャーエールもご用意。お酒が苦手な方でも楽しめるのが嬉しいポイントです◎

そしてお隣の「PARADI」というパン屋さんもとってもおすすめ。
パン片手に外でワイン…なんていう贅沢な過ごし方も最高です。
カウンターで立ち飲みしながら、お店の方とお話しするのもまた楽しいひととき。 外の風も心地よく、過ごしやすい季節になってきました。
ぜひふらっと、気軽に足を運んでみてください。

【YOiNE】Wine & Coffee YOiNE ワイン&コーヒー ヨイン
住所:京都府京丹後市大宮町善王寺1162−2
営業時間:月・水〜金12:00-18:00
土日 11:00-18:00
定休日:火曜
アクセス:当館から車で50分

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若女将今月の一冊
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原田マハさんの作品です。
どしゃぶりの日もある。でも、雨はいつかきっとあがる‐‐。
病に倒れた最愛の父を支えるため、倉敷紡績で働くすてら。社長の大原孫三郎の知遇を得、送られた〈白樺〉で見たゴッホの絵と武者小路実篤のゴッホについての批評に心打たれたすてらは、「ゴッホが絵を描いたように自分は小説を書く」と、自身の道を定める。 マハさんの作品はハマることが多いのですが、こちらもとっても良かったです!
主人公の山中すてらに没入し、全力で応援し、次が気になってしょうがない内容でした 。
読み始めてまず感じたのが今とは全く違う時代の空気。
時は明治末期。
文字が読めることも、学校に行けることも、本を読めることは一部の人の娯楽。
それがどれだけ特別なことだったのか、読んでいるうちにじわっと伝わってきます。
そして主人公の山中すてらという少女。
この子は、とにかくまっすぐで、めげない、常に感謝し、周りの為に祈る。
環境や待遇に文句をいうわけでもなく、ただ前に進もうとする。
母親にはどうせ捨てるからとつけられた『すて』という名前を父親が想いを持って『すてら』とつけてくれました。
その想いを背負って生きるすてらを応援せずにはいられません。
また個人的には倉敷に旅行したことがあるので、その風景や紡績の場を想像出来てより感慨深かったです。
夏目漱石をはじめとして、実在の人物がたくさん出てきて
すてらと関わっていくのも楽しい!
あの場所で、若い才能を見抜いて、支えていた人がいたこと。
その大原孫三郎という大きな存在にも心動きました。 東京時代にすてらを書生として家においてくれる『イサ先生』という方が
これまた粋で!
可愛くてカッコよくて、凛とした生き方にうぅ〜!となりました。
白いご飯が食べられること。
働けること。
誰かが見守ってくれていること。
そのひとつひとつを、ちゃんと受け取っている。
だからこの子は、どんなときでも前を向けるのかもしれない。
色んな試練はあったけど、かわいそうだとは思わなかった。
ただ、その生き方がきれいだと思った。
今は、選ぶことも、学ぶことも、自分で決めることが当たり前になっているけど。
それは当たり前にあったものじゃない。
前の時代の人が、歴史や文化があって、その先にこうして生きて入れらることに感謝です。
「最後の場面にたどり着いた読者が、悲しい涙を流すのではなく、幸せな笑顔になるような。いつか、書いてください。晴れの日の木馬たちの物語を。」
こんな時代でも夢を諦めない少女の話はきっと今の時代の人にも大きく響くものがあると思います。
逆境に負けずに文士を目指した少女の一代記。祈りのこもったこの1冊、ぜひ皆さまもご一読ください。
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