お宿通信2月 | 【公式】城崎温泉 泉翠(せんすい)|城崎で大切な人と過ごす豊かな時間
2026.03.12
お宿通信2月

こんにちは。城崎温泉 泉翠の山本です。
気づけば、もうすぐ三月ですね。
ぽかぽか陽気に「春が来たかな」と思った翌日に、また冷たい風に肩をすくめたり・・・。
城崎でも、そんな三寒四温の日々を感じています。
朝、玄関をあけた時のひんやりとした空気。
でも、ふっと差し込むやさしい陽ざしになんだかほっとして、少し嬉しくなる瞬間があります。
外湯巡りの途中に頬にあたる冷たい風と、湯船に入ったときのじんわり広がるぬくもり。
温泉っていいなぁとしみじみ思う季節ですね。
立春を過ぎても寒さが残る時季を[余寒]といいますが、城崎ではまだふわりと雪が舞う日もあります。
白く染まる柳並木、静かな温泉街、湯けむりの向こうの灯り・・。
雪の日は、町が少しだけやさしくなったようで、私もつい立ち止まって見とれてしまいます。
春が近づく嬉しさと、冬の名残の静けさ。どちらも愛おしいなと感じる毎日です。
寒かったり、急に暖かくなったりと、体もびっくりしてしまう頃です。
どうか皆さま、無理なさらず、あたたかくしえお過ごしください。

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Sikiの食卓
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一月末、城崎温泉は十年ぶりともいわれる大雪に包まれ、温泉街は静謐な白銀の世界となりました。
音を吸い込むような雪の朝、凛と澄んだ空気の中で、季節の恵みと向き合う時間がいっそう尊く感じられます。
二月に入り、寒さはいよいよ本番。
松葉蟹のシーズンも終盤を迎え、この時季の蟹は身が引き締まり、甘みと旨みがより深く澄みわたります。
毎朝、その日の状態を見極め、最も良い松葉蟹を選び抜き、最適な火入れでお届けする___その一皿に、私どもの技と心を込めております。
しゃぶしゃぶや炭焼きは、目の前で仕上げながら、いちばん美味しい瞬間をご案内いたします。
立ちのぼる湯気と香り、ふくよかな甘みを、どうぞごゆるりとお楽しみください。
雪見の湯で身体の芯まで温まり、名残りの松葉蟹に舌鼓を打つひとときの先には、やわらかな春が控えております。
山菜のほろ苦さ、新玉ねぎの瑞々しさ、ほたるいかの優しい旨み___春の息吹を映す献立も、少しずつご用意してまいります。
季節の移ろいとともに、城崎温泉ならではの旬を、一皿一皿に映して。
皆さまの記憶に残る味わいをお届けできますよう、心を尽くしてまいります。

Screenshot

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泉翠日和
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みなさん、こんにちは。
京都から参りました、谷 美佳(たに みか)と申します。
短い期間ではございますが、このたび泉翠で働かせていただくことになりました。
旅館でのお仕事は初めての経験ですが、美味しいお食事と温泉で、心安らぐひとときを過ごされているお客様の表情を拝見するたび、またお客様から幸せなお言葉をいただくたびに、私自身も温かい気持ちになります。
そして、この素敵な環境で働かせていただけていることに、日々感謝しております。

こちらに来る前の9月から1月までは、叔父が営む京都の広い栗農園で、丹波栗の栽培と、生栗・焼き栗の販売のお手伝いをしておりました。
収穫の時期には約3トンの栗を収穫する農園で、炎天下の中、1日8時間ほど栗拾いに励んでおりました。
丹波栗の魅力を多くの方に知っていただきたいと思うほど、甘くて大きな丹波栗が好きです。

また、マラソンやハイキングなど、体を動かすことが趣味ですが、日々の疲れを癒してくれる温泉や、美味しいご飯やお酒を楽しめる城崎温泉が大好きです!
お客様に城崎温泉をより楽しんでいただけるよう、休日には街を歩きながら、私なりのおすすめのお店や場所を探しています。
お客様にとって大切なご滞在の時間が、心に残るひとときとなり、そして特別な日でなくても「またここに来たい」と思っていただけるよう、心を込めて努めてまいります。 どうぞよろしくお願いいたします。

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城崎NEWS
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こんにちは。
今月城崎NEWSを担当させていただく岩井です。
寒い日が続いていますが皆さまいかがお過ごしでしょうか?
今回私は昨年11月にオープンした甲羅やきのお店『氷とカニ』をご紹介します。 明治創業、京丹後の老舗旅館【炭平】の伝統料理名代甲羅焼きを城崎温泉で気軽に食べられます。

名物の甲羅焼き(1480円)はテイクアウトができ、木箱に入って出てきます。
濃厚な蟹の旨味に芳醇なチーズが調和する絶品の一品です。
蒸し上げられた蟹を目の前で表面を炙っていただけます。
店内でも焼き蟹料理が食べられます。

私は甲羅焼きと京丹後舞輪源蒸留所のジンをセットで注文しました。
蒸留のわずか30分前に採取した植物を使用しており、14種類のボタニカルがそれぞれ引き立ったフレッシュな香りが甲羅焼きとまた合います!
甲羅焼きの香ばしい香りにつられて、思わず足を止めたくなる冬のご馳走様です♪

【氷とカニ】※かき氷は春頃より販売予定
住所:豊岡市城崎町湯島94(城崎温泉すぐそば)
TEL:0120-118-778
営業時間:11:00〜17:00 定休日:不定休

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若女将今月の一冊
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最近、無性に旅の本を読みたくなる。
行く予定があるわけでもないのに、心は遠くに行きたがっている感じ。
そんな時に手に取ったのが近藤史恵さんの『オーロラが見られなくても』でした。
それはわたしの人生に、ひさしぶりに点った、遠い目標だった。 この一文を読んだ瞬間、今の自分にちょうどいい本かもしれない、と思った。

この本に出てくる旅は、美しい街を歩いて、知らない料理を食べて、誰のためでもなく、自分のためだけに時間を使う旅。 人生に少し疲れた大人たちが、文化や景色、出会いに触れてほんの少し肩の力を抜いていく物語です。

サーモンのクロケット、もちもちのシェペリナイ、マイナス十二度のアイスキャンデー。おいしくて幸せな旅の短編集。
読んでいるだけなのに、なぜかお腹までみたされていくのが不思議。
景色もまるで目の前に広がっているかのように想像できました。 思い通りにいかない日常。
気持ちが晴れないまま、同じ毎日を繰り返していると、世界が少しだけ狭くなってしまうこと、あるかと思います。

この本に出てくる5人の主人公たちは、悩みを抱えながら異国の地を訪れ、それぞれ「何か」を持ち帰ります。
「どこかに行かなければいけないわけではなく、なにかに急ぎ立てられなくてもいい時間。ほんの少しだけ、息をついて、なにをするでもなく、空を眺めている時間。
いつの間にか、そんなものがとても贅沢になってしまった」
「嫌いになったものをもう一度受け入れることはできなくても、嫌いなものを他の嫌いなもので薄めたり、好きなもので和らげたりしながら生きていくことはできるかもしれない」
無理に前向きにならなくてもいい。全部好きにならなくてもいい。
そんなやさしさが、この本にはありました。

少ししか読書時間を取れない方、旅行気分を味わいたい方、美味しいご飯が好きな方。気分転換をしたい方にもおすすめです。
忙しい日々の合間に、そっと置いておきたい1冊でした。

★★★★☆

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