増本淳さんの作品です。

増本 淳
2020年2月、新型コロナウイルスの感染者を乗せた船が、横浜に入港した。
乗員・乗客およそ3700人。
未知のウイルスとともに、逃げ場のない海の上の豪華客船に閉じ込められて、感染は瞬く間に広がっていく。
これは、事実に基づいたお話です。
今までメディアで報じられることのなかった、未知のウイルスに〈最前線(フロントライン)〉で挑んだ者たちの、知られざる物語。
あの時、ダイヤモンド・プリンセス号の中で、本当は何が起こっていたのか?
今は日常生活がすっかり戻り、コロナに怯えていたあの頃が懐かしいくらいの、あったね~なんて題材。それでも話題だった豪華客船のその時ってのは気になり野次馬感覚で読みだしたのですが・・号泣でした・・
医療関係者、官僚、記者、船で働いている人、色んな立場それぞれの奮闘がカッコよすぎて・・危険を顧みず感染者に対応する人も、少しでも快適に過ごしてもらいたいとサービスを続けるスタッフも、全ての人に改めて感謝の思いが蘇りました。壮絶すぎる現場、家族は差別の対象になったり、未知なるウイルスに誰もまだ対処も分からない中で自己犠牲を払って、、命を救おうとしてくれる人がいるってことや、ぶれない対応に胸が詰まりました。
また面白ければいい、数字を取れたらいいといったマスコミの対応も、自分で判別する力をつけなければいけないと思ったし、怖さを感じました。この出来事に関わらず全ての出来事に対して真実を見極めることが出来る自分でいたいと強く思いました。
緊迫感があって、読みやすく、知らない世界や、責任感やプライドというものを感じれる作品でした。
あの時の異常な感じを思い出し複雑な気持ちにはなったものの、命の大切さを改めて考えるとてもいい時間となりました。
オススメの1冊です!
★★★★☆
城崎温泉 泉翠 冨田 歩
