砂川雨路さんの作品です。

砂川 雨路
元料理人の書店主が、閉店後にごくごくたまに、営業するごはん屋さん。
店頭には灯りがつき食欲をそそるいい香り。
同棲中の婚約者の浮気現場を目撃してしまった女性に、女でひとつで育てあげた娘が巣立ち寂しさを覚える母親。
困りごとを抱える人々が音連れるの葉、書店兼食事処という夜の小さな休憩所。寡黙な店主が作る夜食と娘が作るデザートが、疲れた心を癒し、明日への元気をくれる。心あたたまる感動の物語。
町の小さな本屋さんがひっそり営むあったりなかったりの食事処。(希望の方はなんと泊まれちゃう!)
しかも出てくる料理が本に出てくるメニューっていう本好きにはたまらないポイントもあって!
誰にだって大なり小なり壁にぶつかることは合って、気持ちの波や、なんとなく寂しいとか。そんな時に駆け込める場所があるっていうのは、温かいご飯を食べながらそっと話を聞いてくれる場所があるっていうのは、どれだけ癒されることだろうと思いました。
自分の心が分からなくなってしまったお客さんが。ふくふく書房でご飯を食べ、自分の心で考え、どんな結果でも納得して行動に移していく姿が心地よかったです。
「自分の選択を正解にする」
最後ではこのお店を仲良く切り盛りしている父娘の秘密が出てきて・・
優しい世界観が好きな方、美味しいご飯が好きな方、癒されたい方に特におすすめな作品です。
★★★☆☆
城崎温泉 泉翠
冨田 歩
