朝晩はひんやりと、日中は心地よい秋晴れが広がる季節となりました。
どこからともなく金木犀の香りがふんわりと漂い始め、はっきりと秋になったと感じられる頃ですね。
日に日に夜の時間が長くなり暑くもなく寒くもなく一番過ごしやすい季節です。
夜になると月が冴え美しく、夜風も心地よいです。
城崎温泉の秋といえば、【だんじり祭り】です。
毎年10月14日(宵宮)と15日(本宮)に行われます。
城崎温泉の中心、四所神社の温泉の守護神を祀る祭礼で、五穀豊穣と安全を祈願する200年以上続く伝統あるお祭りです。
見どころはお神輿、台、大だんじりの三つ巴一の湯前の王橋でのセリです。
だんだんと日が落ちていく中、橋にかかる柳並木とだんじりは何度見ても勇壮で美しいです。
今年も当館はお休みをいただいており、ご宿泊いただけませんが城崎温泉にお越しの方にはぜひご覧いただきたいです^^
だんじり祭りが終わると間もなく11月、いよいよ城崎温泉が1年で最も賑わう【かにシーズン】となります!
平日はまだお部屋の空きがございます。
ぜひ冬の城崎温泉へお越しください♪
空き状況も当館のHPよりご確認いただけます。
https://kinosaki-sensui.com/
それでは今月のお宿通信をお楽しみください。

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Sikiの食卓
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城崎温泉はまだまだ日中は暑い日が続いていますが、朝晩涼しくなって過ごしやすい季節になってきました。
今年の夏の、例年に無い猛暑の影響か9月に入ってもなかなか秋の食材を目にしませんでしたが、ようやく店に並び始めました。
いろんな種類のきのこや、さつまいもなどの芋類、たくさんのフルーツ、色々な食材が旬を迎えます。
海に目を向けると9月から解禁された底引き網漁がメインとなり色々な海産物が水揚げされています。
カジキ、宗田鰹などの定置網で水揚げされる魚も増えてきてたくさんの美味しい山陰の海の幸を皆さんに味わって頂きたいと思い料理をご用意しています。
10月には秋祭りがあり、終わるとあっという間に松葉蟹のシーズンがやってきます。
城崎の秋は年々短くなってきている様に感じますが、今の時期は朝晩とても温泉が気持ち良く、日中は暖かな陽射しで町歩きを楽しんでいただける時期です。
温泉で疲れを癒し、旬の食材をふんだんに使った料理で季節を感じながらゆっくりとした非日常な時間を過ごしに城崎温泉、泉翠にぜひお越し下さい。

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泉翠日和
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ニーハオ!こんにちは。
私は台湾からのインターンシップ生、リオです。
趣味は音楽を楽しむ事と「推し」のぬいぐるみと一緒に旅行して、記念として写真を撮る事です。


去年の夏休み、私は栃木県のイタリアレストラン「ジョイア・ミーア」でインターンシップに参加しました。そこでは色々な日本の文化を体験しました。
他の国の人々とも交流し、日本の生活にもっと憧れるようになりました。
ですが自分の日本語能力まだ不十分だと思います。毎日日本語を勉強して、いつかスムーズな対話をできたらと思っています。
そして今回はこんなに稀しいチャンスが巡ってきました。
城崎温泉に来ることができました!
もっと上手く日本語話をしたい! この町の特別なところをたくさんの人に伝えたいと思います。

今回の1年のインターンシップが私の人生の中で一番大きなことだと思っています。
自分の成長を見つめながらたくさん良い思い出を作りたいです! 泉翠のスタッフさんたち、城崎温泉に来られるお客様も、一緒に最高な思い作りましょう!
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城崎NEWS
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今月、城崎NEWSを担当させていただくトゥです🌟
時が経つのは本当に早いものです。
気がつけば、私はもうこの城崎温泉で一つの夏を過ごしました。 今では秋の気配が近づき、夏の蒸し暑さも和らぎ、心地よい涼風が頬をなでています。

休日に友人たちと一緒に城崎温泉のロープウェイに行ってきましたのでご紹介します。
このロープウェイは温泉街近くの麓から大師山の山頂まで続いています。
山頂に着くと、眼下には美しい城崎の町並みが広がっていました。
円山川が山々の間をゆったりと流れ、川面には寄り添うように並ぶ家々の屋根が映り込んでいます。 遠くには小さな橋が川を横切り、その景色はまるで一枚の絵のように見え、私の心を打ちました。

途中の中間駅には温泉寺(Onsenji)の本堂があります。
このお寺は城崎温泉の歴史と深く結びついており、自然が与えてくれた恵みである温泉に感謝し、入浴前に健康や幸運を祈る場所として人々に親しまれています。
さらに大師山の山頂には「運試しの輪」が設けられていて、お皿を3つ投げ、真ん中の穴を通せば願いが叶うと伝えられている『かわらけ投げ』があります。
私もワクワクしながら挑戦しましたが、1つも入らず残念でした。 また次回来た時には挑戦してみたいと思います。

営業時間 :月曜日~日曜日 9:10~16:50
最終上り便:16:30
最終下り便:16:50、17:10
定休: 毎月第2木曜日・第4木曜日
住所: 兵庫県豊岡市城崎町湯島806
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若女将今月の一冊
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行成薫さんの作品です。
ふわふわオムライスの春。海の家のあつあつ焼きそばの夏。
奥深いジビエの秋。
心も体も温まる豚汁の冬。 おいしい四季を巡る物語!
タイトルに惹かれて手に取りました。実はシリーズものとは知らずに(笑)でもそんな出会いも1つの本とのご縁なのかもしれません。
私はおいしいものが大好き。
だから食べ物がテーマの小説というだけでワクワクするのですが、こちらはただのグルメ小説では終わりませんでした。
オムニバス形式なので気軽に読み進められるのに、どのお話も作る人たちの生き様や繋がりが丁寧に描かれていて、心に残ります。
食べ物を通じて人と人が繋がっていく姿に、嬉しくなったり、時には涙が出たり‥。
余韻がじんわりと残るんです。
特に印象に残っているのが「サンクスギビング」と「豚汁」のお話。
温かいんだけど、胸がぎゅっと締め付けられる、そんなお話でした。
夏の海の家でバイトする大学生も良かったなぁ‥
読み終えて感じたのは、やっぱりおいしいものは人を笑顔にするということ。食べることはただの習慣じゃなくて、人の思い出や人間関係をつなぐ大切なものなんだと改めて思いました。
こちらの作品は食べることが好きな方、読書はしたいけど、重たい小説は今の気分じゃない方、じんわり心を温めたい方に特におすすめです。
★★★☆☆