お宿通信7月 | 【公式】城崎温泉 泉翠(せんすい)|城崎で大切な人と過ごす豊かな時間
2025.06.30
お宿通信7月

こんにちは。城崎温泉 泉翠 山本です。
例年、梅雨本番である6月下旬ですが、今年は異例の早さでの梅雨明けとなりましたね。
今年の梅雨は、真夏のような晴天と暑さが続き、雨の日も数日だったように思います。
個人的には、雨が葉に当たる音や、雨粒がついた葉の梅雨の季節ならではの風情が私は大好きです。
恵みの雨を受けて濃くなった緑色を見ると、季節が進んだことを実感します♪
梅雨でも晴れ間が多いおかげで今年の夏至は、一年で最も昼間が長い夏至をしっかりと感じました。
梅雨が明け、本格的な夏のスタートです^^
先月から当館ではお茶請けにかき氷をお出しいたしております。
暑い外から入って来られた後には冷たいかき氷で涼んでください。
地元の食材を使用した、料理長こだわりのシロップもお楽しみに。
また、7月末からは花火が始まります!
城崎温泉での正装は【浴衣】です。ぜひ浴衣を着てお出かけください。
色ゆかたの着付けもお手伝いさせていただきますので、お気軽にスタッフまでお声掛けください。
城崎温泉でたくさんの『夏』を感じてください♪

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Sikiの食卓
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城崎温泉も例年以上に暑い日が続き、雨もあまり降りませんでしたが過去1番の速さで梅雨が明けました。
気温の高さからか魚の種類が少なく、今から夏が心配に思います。
冷たい水を求めて深いところや沖に行ってしまい獲れなくなることを夏枯れといいます。
獲れる魚種がかなり少なくなっていますが、そんな中でも獲れる魚、今が美味しい旬の魚があります。
1番脂も乗り沢山水揚げされているのはイサキです。
脂のたっぷりの皮目を香ばしく焼き上げ、みずみずしい夏野菜をふんだんに使ったサラダと合わせた一品でご用意しております。
他にもスッポンが旬を迎えています。
スッポンはじっくり煮込み、旨みが溶け出した出汁も使い、こうのとり米の焼きおにぎりに餡かけとして食事の最後に用意しており存分にスッポンの風味を味わっていただきたいと思います。
これからさらに暑くなり、体力的に疲れが溜まってくると思います。
そんな中で温泉でゆっくり疲れを癒し、栄養たっぷりの夏野菜、旬の魚をふんだんに使った料理を用意してお待ちしておりますので是非泉翠にお越し下さい。

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泉翠日和
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こんにちは!
台湾から来ました、インターンシップ生のチョウです。 6月の1週間の休館日に母と姉が台湾から日本に遊びに来てくれました。
一緒に5日間(4泊5日)旅行をして、大阪のUSJ、姫路城、神戸の北野異人館に行きました。

USJは人が多いと聞いていましたが、本当にすごい人でした。
でも、映画の中にいるような世界観で、とても楽しかったです。
私の大好きなハリーポッターエリアではお土産をたくさん買いました。
自分用にもローブを購入しました。 高かったですが満足です♪

一番印象に残ったのは姫路城です。
昔のままの姿が残っていて、お城の中を歩きながら、当時の人の生活や戦いの様子をいろいろ想像してしまいました。 まるでタイムスリップしたような気分になりました。

北野異人館もおもしろかったです。
中には写真を撮りたくなるものや景色がたくさんあって、家族とたくさん写真を撮りました。

そして、もうすぐこの1年間のインターンシップが終わります。
日本に来ると決めて、本当に良かったと思います。
いろいろな新しい体験ができました。 台湾に戻ったらすぐに友だちとまた城崎に遊びに来る予定です。
今からとても楽しみにしています。

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城崎NEWS
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こんにちは‼️今月の城崎NEWSを担当させていただく岩井です。
城崎温泉も暑い日が続いておりますが、皆さんいかがお過ごしでしょうか。
今回、私は昭和40年創業の老舗居酒屋『ふくとみ』をご紹介します。 地元の人に愛され続ける名店です♪

『ふくとみ』といえば【おでん】です!
鶏ガラ、昆布、鰹節から取る黄金の出汁は長年継ぎ足しておられます。
出汁が染みた牛すじや大根、豆腐などは絶品で、濃すぎず優しい味が特徴です。中でも私は餅巾着が好きです♪ おあげの中にはふっくらもちもちとしたお餅が包まれ、おあげから出る出汁がまた美味しく、食感も大好きです。


もちろんおでんだけではありません。
地元の旬な魚を使ったお造りやお造りや出汁巻卵、牛すじコンなどお酒に合う和食も充実しています。
店内にはカウンター席と座敷席があり、まるで家にいるような落ち着く空間で食事が楽しめます。 ぜひ行ってみてくださいね。

【ふくとみ】 営業時間:17:00〜22:00
定休日:木曜日、日曜日
住所:豊岡市城崎湯島367
電話:0796-32~3043

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若女将今月の一冊
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町田そのこさんの作品です。
本屋大賞を受賞後、安定して人間の繊細な心を書き続けてきた町田さんの新境地となるサスペンスです。
声なき声が届くなら、今度こそ記者を諦めない。
主人公のみちるは、地元タウン誌で働くライター。東京でのある出来事で週刊誌の記者を辞めた過去がある。そんな中、知った白骨死体遺棄事件。遺体と一緒に埋められていたメモには『ありがとう、ごめんね。みちる』のメッセージが。自分と同じ名前に興味をもつ。すべてから逃げたままの自分でいいのか。。この事件を追うことに決めた‐‐。

序盤のみちるの東京での挫折のくだりから、内容が重い‥そうだった‥町田さんは重い時は本当に重い人だった‥現代社会が抱える様々な事件。
同じ日本で同じような教育を受け、自分にされたら嫌なことはしないとか。
子どもでも分かるような当たり前の事が通じない人がいるのがずっと不思議で、怖くて。どうしてそんな事件が起きたのか、まるでフィクションかと思う内容にページをめくる手が止まりませんでした。
事件に関わっていく人の心の機微や人生模様で少し分かった気がします。
また町田さん自身のこれからも書き続ける、伝えることをどれだけ大事に思っているのかも感じられる素晴らしい作品でした。

『わたしたちの痛みは、一緒やんか。こっちの方が痛いとか、あっちの方が苦しいとか、比べるものやないよ。』
『「自分だったら」と想像し、痛みを理解しようとし、寄り添おうとするのは間違いではないが、そこには自分のものさしで人の苦しみを図っている危険性もあることを忘れないでほしい。』
『誰でもなく自分こそが、自分自身を深く愛し守れば、心を研ぎ澄ませれば、ひとは誰もが強く、うつくしくなれる。そうして得た強さこそが、他社にやさしく寄り添うことができるのだろう。』
グイグイ惹きこまれる作品をお探しの方、現代社会の問題を盛り込んだ作品で今を知りたい方、読み応えのある作品を探されている方に特におすすめの1冊です。埋もれてしまいそうな小さな声があるということ、多くの方に読んでいただきたいです。

★★★☆☆

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