保坂 祐希さんの作品です。

佐伯真理子（76歳）は、台風の夜、庭に倒れていた加代（73歳）を助け、しばらく一緒に住むことに。節約、節制を続け、面白みのない毎日を過ごしていた真理子にとって、破天荒で、金遣いも豪快な加代の存在は、新鮮で刺激的！ずっと一緒にいたいと思った時、加代の正体が判明する。

なんとインパクトがあり物騒なタイトルでしょうか、、読んで間もなくで加代の正体は想像できたし、タイトルで想像するような物騒なこともないので安心して読めます◎

まだ先の後期高齢者になっている自分の姿の想像は、なんとなーくでしかないけど。慎ましいながらも毎日に少しの楽しみを感じて生きれるのはいいなと思う。そこに笑って話せる相手がいたらとっても楽しいとも思う。寂しさを抱える真理子が豪快で快活な加代に惹かれるのもすごく分かる！

正反対な2人の共同生活に、真理子が生活に輝きを見出していっている様子がとってもいい！楽しそうなおばあちゃん（？）2人が目に浮かぶようでした。

テンポの良い作品なので気軽に読める作品を探されている方におすすめです！少し切なくて温かいお話でした。

★★★☆☆

城崎温泉 泉翠　冨田 歩

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