お宿通信10月 | 【公式】城崎温泉 泉翠(せんすい)|城崎で大切な人と過ごす豊かな時間
2023.10.30
お宿通信10月

こんにちは。城崎温泉 泉翠 山本です。
木々が色付き始め、葉を落とし、風景が少しずつ変わり冬に近づいています。
朝晩はひときわ冷え込むようになり、通勤時には秋風の冷たさを感じます。

日中は秋晴れの日が続き、雲もなく澄み渡った日が多く清々しく心地が良いです。
大きな寒暖差の繰り返しが紅葉の色合いを鮮やかにすると言いますね。
三方を山に囲まれた谷間にある城崎温泉では11月上旬頃から紅葉をお楽しみいただけますよ。
先日、10月14日と15日の2日間は城崎温泉の秋祭り【だんじり祭り】が行われました。
当館では初めて秋祭りの日を休館日とし、皆それぞれのだんじり祭りを楽しんだようです。
城崎温泉の中心、四所神社の温泉守護神を祀る祭礼で、五穀豊穣と安全を祈願する200年以上続く伝統あるお祭りです。
大正14年に発生した北但大震災により、城崎温泉の建物はほとんどが倒壊し、だんじりもなくなってしまい一時期途絶えたことがありました。
昭和9年にだんじり祭りが復興してから今年でちょうど90周年!
記念すべき年にゆっくりと見ることができ本当に良かったです^^
秋祭り最大のクライマックスは一の湯前の王橋のセリです。
見どころはお神輿、台、大だんじりの三つ巴です。
毎年最後のセリは見にいきますが、何度見ても美しく勇壮で太鼓の音と掛け声に心震えます。
今年は何度か雨に降られましたが、宮入りから始まり、2日間に渡り、貴重な時間を秋祭りで過ごすことができました。
秋祭りが終わると間もなく11月。いよいよ城崎温泉が1年で最も賑わう【かにシーズン】となります!
11月6日には『松葉がに』漁が解禁日を迎え、城崎温泉の街中では全てが【かに】一色です!(当館では7日より松葉がにをご用意いたします。)
11月も平日はお部屋に空きのある日がございます。
当館公式HPの空室カレンダーから空き状況の確認もできます。
ぜひ冬の城崎温泉へお越しください♪

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Sikiの食卓
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10月を迎え、秋が深くなり朝夕が冷え込むようになってきました。
朝夕が寒くなってに来ると、いよいよ松葉ガニのシーズンが近づいて来たなと感じ、心なしか城崎が活気付いている様な気がします。
今年の夏は例年にない暑さで、海の中の様子が変化してきているのを、秋の料理を提供しながら感じています。 無事に沢山カニが獲れる事を祈りつつ、日々過ごしています。
松葉ガニといえばかにすき鍋をはじめ、茹でがになど定番の料理もたくさんありますが、その中で、毎年かにのシーズンにお越し頂いているリピーターの方にも「今年が1番」と言ってもらえる様に少しでも変化や進化をしつつ、色んなことに挑戦していきたいと思っています。
続々と予約をいただいておりますが、まだまだ予約には空きがあります。
これからどんどん寒くなってきますので、温泉とカニを楽しみにして是非泉翠にお越し下さい。

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泉翠日和
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こんにちは!10月の泉翠日和を担当させていただく岩井です。
先日の休みに、但馬の小京都【出石(いずし)】と玄武洞のライトアップに行ってきました。
今月からの新しいスタッフ石原さんと一緒です♪
出石までは車で約30分。お天気も良く、日中はポカポカ陽気です。 まずは出石の蕎麦屋『五万石』で皿そばをいただきました。

1人前は5皿ですが、美味しくて3皿追加し、お腹いっぱいです。
その後は近畿地方最古の芝居小屋『永楽館』へ。
先月は片岡愛之助さんの歌舞伎公演も行われていました。
中では廻り舞台など地下の仕組みや装置まで見学することができました。
全て人の手で動かして舞台が成り立っているのだと、その光景を思い浮かべながら感動いたしました。

日本で2番目に古い時計台【辰鼓楼】は高さ13メートルもあり、昔は太鼓をたたいて時を知らせていたことからその名がついたそうです。
夕方6時頃にはライトアップされた玄武洞へ行ってきました。 玄武洞へは城崎温泉より車で10分ほど。

11月5日まではライトアップされた玄武洞を見ることができます。
お昼の明るい時に見るのとはまた違い、幻想的で壮観な玄武岩から目が離せませんでした。
※ライトアップは11月5日(日)まで
城崎温泉の周りには沢山の観光スポットがあります。
城崎温泉にお越しの際はぜひ寄ってみてはいかがでしょうか。

【玄武洞公園】
住所:兵庫県豊岡市赤石1347
定休日:12月29日〜1月3日
開園時間:9:00〜17:00(ライトアップ期間のみ21:00まで)
TEL:0796-22-4774
観覧料:大人500円

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城崎NEWS
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はじめまして。10月よりスタッフとして泉翠で働いております石原です。
今月の城崎NEWSを担当させていただきます。
私は愛知県出身で城崎へは初めて参りましたが、風情もあり素敵なお店もありで、カメラを片手に日々町歩きを楽しんでいます。

ところで、最近城崎で新しいお店がオープンしていましたので町歩きの途中、訪ねてみました!
駅通りから地蔵湯橋の少し手前、明るい雰囲気が印象的な【但馬デリカ茶屋】さんに行ってきました!
茶屋さんは城崎でジェラートやスイーツのお店も展開していますが、こちらは10月17日に移転リニューアルオープンした店舗で、「本物の但馬牛をもっと気軽に食べてほしい」との思いから、食べ歩きもできる牛まんやコロッケなどを販売しています。
新店舗にはカウンターが設けられ、その場ですぐに食べることもできるようになっていましたので、少し歩き疲れた時などには嬉しいですね!

私は 「但馬牛メンチカツ」と紅ズワイ蟹を使用した「城崎蟹まん」をいただきました。メンチカツはお肉の味がしっかりと感じられるジューシーさで美味しかったです!
蟹まんも蟹の風味がする優しい味でさっぱりとしていて食べ歩きにぴったりな一品でした!
他にもメニューがいろいろあったので、どれするか迷いながら決めるのも楽しそうです!地ビールなどお酒にも合いそうでしたので、お好きな方はぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか。

【但馬デリカ茶屋】
住所:兵庫県豊岡市城崎町湯島231
営業時間:10:00~17:00
定休日:毎週水・木
TEL :0796-32-2655

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若女将の今月の一冊
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阿川佐和子さんの作品です。

まだまだ仕事がしたいのに…もう介護?!アラフォー長女の奮闘記!
離婚して老父母の暮らす実家に戻った香子。
専業主婦を卒業し、フードコーディネーターとしての新たな人生を歩みだした矢先、母・琴子に認知症の症状が表れはじめる。弟夫婦は頼りにならず、仕事も介護も失敗つづき。琴子の昔の料理ノートにヒントをもらい、ようやく手ごたえを感じた出張の帰り道、弟から「母さんが見つからない」と連絡があり…。

実際に認知症のお母様を介護した経験を基に書かれた阿川さんの書いた作品です。

介護をテーマにした物語ってなんとなく暗い空気がただよっていて避けて通れないリアルさを感じて少ししんどくなってしまうのだけど。
こちらの作品は阿川さんご本人のあったかさ、ハツラツさ、賢さ、素敵だと感じているものを主人公からも感じて、重くも暗くもならずに読めました。

主人公もそのお母さんも明るくて、愛情深くて、こんな状況でも思い合ってるというのがすごく伝わってきました。

料理をしなくなった母が残してくれたレシピを再現していく引き継いでいくストーリー、仕事仲間の理解あるあったかい気遣い、忘れていく母のそれでも最期まで母でいてくれた娘を心配する様に感動しました。

『無邪気な子供に戻りつつも、自分が母親であるという自覚を捨てまいと戦っているのだ。だから私は母の母親にはなれない。私はずっと、母の娘だ。母の心配が絶えることのない娘なのである。そうでしょ、母さん。』

綺麗事だけでなくて、この家のように明るい認知症だったとしても、現実に自分の家族に降りかかってきたらとか想像しただけで怖いけど・・琴子のように振舞えたらいいなと思える素敵な主人公でした。

家族が認知症とだけ聞くと悲しい気分になりますが、心温まりユーモアもある、少しウルっとする素敵なお話でした。現実はイライラも悲しい事もあると思いますが、介護にもほっこりや笑顔もあるといいですよね。 阿川さんのユーモアや明るさを感じれるジメっとしていない介護本。介護が気になる方、家族の話を読みたい方に特にオススメです。

★★★★☆

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