お宿通信9月 | 【公式】城崎温泉 泉翠(せんすい)|城崎で大切な人と過ごす豊かな時間
2023.10.02
お宿通信9月

こんにちは。城崎温泉 泉翠 山本です。
朝夕、日毎に涼しくなってきましたね。
日暮れも早くなり始め、どこからか金木犀の香りが‥秋の気配をすぐそばに感じております^^
城崎温泉の秋といえば‥【だんじり祭り】です。
毎年10月14日(宵宮)、15日(本宮)に行われます。
城崎温泉の中心、四所神社の温泉守護神を祀る祭礼で、五穀豊穣と安全を祈願する200年以上続く伝統あるお祭りです。
城崎の町内をだんじりが走り回り、セリと呼ばれるだんじりの競り合いをご覧いただけます。
城崎温泉の男性達は、お正月やお盆は帰らなくても、秋祭りになると仕事を休んで帰ってくるというほど、熱いお祭りです。
今年は当館はお休みをいただいており、ご宿泊はいただけませんが城崎温泉にお越しの方にはぜひご覧いただきたいです。
次回のお宿通信では今年の秋祭りの様子をお伝えさせていただきますね^^
そして、本日9月29日は仲秋の名月です。
秋の澄んだ空気の夜空には月がくっきりと浮かび、仲秋の名月は一年の中でもっとも月が美しいと言われています。
月の満ち欠けの周期、月の軌道が合わなければ、毎年満月になるとは限りません。
今年を逃すと、次は7年先まで仲秋の名月に満月を見れないようです。
城崎温泉では本日、柳通りに月見飾りが設置されます。
ぜひ今年は素敵な月夜を楽しみましょう^^

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温泉旅行検定「中日本」合格報告
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こんにちは。山本です。この度ご報告がございます^^
私事ではございますが、日本総合検定資格センターによる【温泉旅行検定 中日本】に合格いたしました。
温泉旅行検定とは、泉質や種類、効能、温泉地の歴史背景や発祥の由来、地理的特徴など、温泉と温泉地への知識をより深め、詳しくなることにより一層温泉旅行を楽しむことができるという検定です。
東日本・中日本・西日本と計100箇所の温泉地がピックアップされています。
私は今回、城崎温泉も含まれる中日本を選びました。
中日本は近畿地方、中部地方の温泉地です。
恥ずかしながら、今まで聞いたことのなかった温泉地から、名前は知っていたけど‥という温泉地まで33箇所。
苦戦したのは温度、phです。33箇所、それぞれ全く異なります。これはもう覚えるしかなかったです。毎日少しずつ進めました。
面白かったのは特徴、歴史的背景です。
武田信玄の隠し湯や、熱泉で山菜を茹でる国の天然記念物「麻釜」、エメラルドグリーンの湯色の温泉、などなど興味を惹かれ楽しく勉強することができました。
検定を受けたから終わりではなく、これからも温泉はもちろん接客、おもてなし、学ぶことを続けていきます^^
そして皆さんにより一層城崎温泉を楽しんでいただけるようにできたらなと思っております。

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Sikiの食卓
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9月に入っても暑い日々が続いていましたが、ようやく朝晩涼しくなり秋を感じる様になってきました。今年の夏の、例年に無い猛暑の影響か9月に入ってもなかなか秋の食材を目にしませんでしたが、ようやく店に並び始めました。
いろんな種類のきのこや、さつまいもなどの芋類、たくさんのフルーツ、色々な食材が旬を迎えます。
海の様子は暑さの影響か海水温が高く例年獲れていた魚が獲れなかったり、サイズがまだまだ小さかったり、逆にもう獲れなくなる時期を迎えていた魚が脂がのって美味しかったりするなど、色んな変化があります。
10月になるとコウノトリ米の新米も流通し始めますので、城崎の旬の美味しい食材を使った料理を食べにお越し下さい。
そして来月11月には、いよいよ松葉ガニが解禁になります。
城崎の秋は短く、あっという間に冬を迎えます。 城崎の秋は食欲、行楽などたくさんの楽しみがありますので、ぜひお越し下さい。

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泉翠日和
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こんにちは!シワコティです。
ずっと行きたかった天橋立に先日の休みに行くことができました。
天にかかる橋のように見えることから「天橋立」というそうです。
運転の練習も兼ねて車で行き、友人と交代しながら約1時間半で到着!

最初は天橋立そばの知恩寺(ちおんじ)に寄りました。
「3人寄れば文珠の知恵」という言葉があるそうです。
最初は意味が分かりませんでしたが、3人の人が集まれば何かいい策や知恵が浮かぶという意味だと教えてもらい勉強になりました。
そこから2時間400円で借りられる、レンタサイクルで3,6㎞先の天橋立の向こう側まで行きました。
20分ほどかかりました。暑い日でしたが、風が心地よかったです。

ケーブルカーに乗り山の上へ。想像していたものより素晴らしく綺麗で感動しました。
股のぞきをすると、龍が空に登って行くように見えるそうです。
かわらけ投げもありました。城崎温泉のロープウェイ山頂にあるものと同じように、 投げて輪に入れば願いが叶うそうです。

自転車は返して、帰りは観光船に乗りました。海から見える天橋立を楽しむことができました。
船からはカモメのエサやりができるようで、他の方がエサをやっており、近くで見ることができました。
今回、本当に楽しい体験ができました。天橋立の景色も忘れられません。
そこから20分ほどの伊根町にもぜひまた行ってみたいです。

【天橋立】
住所:京都府宮津市文珠
車で約1時間15分
電車で約2時間

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城崎NEWS
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こんにちは。
今月、城崎ニュースを担当させていただく、”お酒好き”の岩崎です。^^;
と言うことで、駅通りに8月11日にリニューアルプレオープン、10月に完全オープンする”てらたに酒屋 かねたつ”さん(100年以上続く)に行ってきました!

リニューアルしたことによって、20代~の若い客層もターゲットにしたそうです。
「今だけ・ここだけ・あなただけ」がコンセプトの”てらたに”さんはお客様の好みを聞き、それに合わせた日本酒の試飲を提供してくれます。
泊まられた旅館さんで、たっぷり日本酒を楽しまれたお客様も、日本酒初心者のお客様もどういったお酒が好きかによって、その人に合ったお酒を提案してくれるので、とても安心して飲むことができます!
もちろん、おちょこやおつまみも城崎のお店や地元の方が丹精込めて作ったオリジナルのものでいただきます。
城崎全体でいいものを盛り上げていこうと言う”つながり”の気持ちがとても良く分かりました。

ご主人(現4代目)や女将さんの日本酒や城崎に対する熱い想いを聞くことができました。
酒蔵さんがどういった想いをして日本酒を造っているのかを届けるのが酒屋さんと言うことも。。。
実際に現場に行って、ご主人の目で確かめて購入しているそうで、地元(但馬)の良いものだけを購入しているのが伝わってきました。

とても話しやすく、気さくで初対面の色んな年代のお客様を巻き込んで話に華が咲き、盛り上がりました。
日本酒に興味がある、好きと言う方も、今まで日本酒に馴染みのなかった方も、是非一度足を運んでみてください!!

【てらたに酒店】
住所:兵庫県豊岡市城崎町湯島227
営業時間:8:30~19:00(閉店時間はその日によって変わります)
TEL :0796-32-2659 定休日:不定休

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若女将今月の一冊
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椹野道流さんの作品です。

正月の親戚の集まりで英国留学の思い出話を披露した孫娘(著者)に、祖母が「一度でいいからロンドンに行きたい、お姫様のような旅をしたい」と告げたことから、一族総出で支援する5泊7日の豪華イギリス旅行が決定!
だが、そもそも著者が留学で培ったのは「行き当たりばったり体力勝負の低コスト海外滞在」ノウハウで、高齢の祖母をお姫様のようにもてなす旅とは真逆のスキルだ。‐‐著者がまだ「コムスメ」だった頃の、「自己肯定感」にまつわる極上エッセイ!!

コレほんとにエッセイだっけ?つい確認してしまったくらい、今までの概念を壊されました。とんでもなく『非日常』の『豪華の限りを尽くした海外旅行』だったからです。それでいてお姫様である祖母のぶっとんだワガママっぷり。
クセ強すぎで笑っちゃいます。
日本って親切な人が多いし、丁寧で、どこのお店に行ってもある程度のサービスのクオリティーは保たれていて。
それは快適ではあるんだけど、特に感激することもなく日常になっていて。だけどそこが高級なお店であっても、小さな商店であっても関係なく、自分の中での想定しているサービスを越えたことをされた時に、つまりマニュアルではなくその人個人の+αを感じだ時に私は胸が熱くなってしまうんだけど。。

こちらのエッセイに出てくる規格外のホスピタリティーには言葉を失いました・・飛行機はファーストクラス!!ロンドン中心部の5つ星ホテル!!オリエント急行、行くのは高級デパートばかり!!まぁそれだけのお金出してるんだから当たり前だよね、なんて感覚が出ることもなく(←地味にすごくない?)プロの矜持というのか、、飛行機のCAさん、ホテルのバトラーのティムさん。
チャーミングなドアマンにデパートの販売員さん。
どの人にも「おもてなしの極意」というものを感じさせられた気がします。
願わくばいつか自分で体験してみたいものです。

特にホテルの方たちとバッドガールのやりとり。
一流のサービスを本気で目指す人に、自分の知る限りの「一流」を惜しげなく授ける祖母姫。バトラーティムとの3人のやりとりはもうたまんないです。素敵!

祖母姫様の強烈な自己肯定感と美意識は、私の祖母にも通じるものがあって。
実際は書いてある以上にとんでもなく大変だった旅なのも想像しやすく・・気の毒・・。
それでも人生の先輩である姫様から出る教えの数々には心を刺さります!

「大切なのは、お祖母様に何が出来ないかではなく、何をご自分でできるのかを見極めることだと思います。
出来ないことを数え上げたり、時間をかければできるのにできないと早急に決めつけて手を出したりするのは、結局、お相手の誇りを傷つけることに繋がりますから」

「本当に感謝しているなら、具合の悪いことをそのままにしてはだめよ。
〜〜次に日本からお客さんが来たとき、この人が恥をかかないように、優しい思いやりがちゃんと報われるようにしてあげるほうがいいと思うわ」

「努力しなければ、ゼロのままだけど、百も努力すれば一か二になるでしょう。一でも違いは出るものよ。」

「楽をせず、努力をしなさい。いつも、そのときの最高の自分で、他人様のお相手をしなさいよ。オシャレも化粧も、そのために必要だと思ったらしなさい。胸を張って堂々と、でも相手のことも尊敬してお相手する。それが謙虚です。」

人と人が真っすぐに向き合う素敵な旅行エッセイです。
笑いたい方、海外旅行が好きな方、素敵なおもてなしに興味がある方、やる気の出ない方、特におすすめです。
最高の1冊だったので多くの方に触れてほしいです。

★★★★☆

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