お宿通信6月号 | 【公式】城崎温泉 泉翠(せんすい)|城崎で大切な人と過ごす豊かな時間
2023.06.26
お宿通信6月号

こんにちは。城崎温泉 泉翠 山本です。
 梅雨に入り、雨が多くなりましたが、いかがお過ごしでしょうか。
今月初めに植栽された町中の菖蒲や太鼓橋にかかる柳が雨露に濡れしっとりとし、いつもとはまた違う風情を楽しむことができます。
雨の音や水溜まりに映る風景、雨が上がった後の空の爽やかさも私は好きです(^^)雨だからこそ感じるものを皆さんも見つけてみてはいかがでしょうか。

 今年は6月21日が夏至でした。
夏至は一年で最も昼が長く夜が短くなる日で、昼の12時の時の太陽の高さも、一年で最も高くなります。
「夏に至る」と書くように、夏至を過ぎるといよいよ夏の到来です。
当館の縁側には夏の風物詩、風鈴を出しました。
心地よい風鈴の音を聞きながらゆったりとお過ごしいただけます。
どなたでも自由にご利用いただけます。ぜひ縁側で涼んでくださいね。
  それでは今月のお宿通信をお楽しみください(^ ^) 

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城崎温泉にはたくさんのお祭りがありますよ
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夏の城崎温泉では地域の小さなお祭りがたくさん行なわれます。
7月の間では9ヶ所あります!
かき氷やフランクフルト、福引などがあり、全て町内各所の神社やお寺で行われます。
お祭りによってはだんじり太鼓を聞くことができます♪
どのお祭りも当館より徒歩で行けるものばかりです。
お祭りの日に宿泊されるお客様には、チェックイン時に場所などお知らせさせていただきますね。

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Sikiの食卓
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5月31日の漁をもって、但馬では底引き網漁が一旦休漁となりました。
資源保護等の為、8月31日までの3ヶ月間の禁漁になります。
毎日のように水揚げされていたハタハタ、カレイ、ノドグロ、甘エビ等の魚たちとはしばらくのお別れです。
禁漁の間漁師さん達は、船や網などの大切な道具のメンテナンスのほかに、海底清掃作業を行っておられます。
海底には、放置されたカゴ、刺し網等の漁具や、ゴミがたくさん見つかるそうです。
漁師さん達による地道な作業や、漁期、漁獲制限等の資源管理のもとに、カニ、ハタハタ、カレイなどの但馬の海産物が守られてます。
底引き網漁が禁漁期間中の今は、定置網漁により、イサキ、とびうお、真鯵など夏が旬のおいしい魚が獲れます。
[定置網漁]とは、海中の決まった場所に網を設置して回遊する魚群を誘い込む漁法で、過剰漁獲になりにくいので1年通して操業可能な漁法です。
他にも、サザエ、もずくなどの魚以外の海産物もあります。
もう少しすると安定して水揚げされるようになる『活白イカ』もあります。白イカを海沿いの生簀から、シーパックという専用の特殊フィルムに入れ、海水とガスを充填し、活きたままの配送が可能になりました。その技術を利用し、元気に泳いでいるイカの姿をお見せしてから新鮮な姿造り等の食べ方で提供しようと考えています。
夏のこの時期にしか食べられない、但馬の海の幸も沢山ありますので、是非城崎に海の幸を楽しみにお越しください。

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泉翠日和
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こんにちは!6月の泉翠日和を担当させていただきます、木村です!6月には、少し長めのお休みをいただいたので、実家の神奈川県に帰省していました。実家に戻る前に京都にも寄って、下鴨神社に行ってきました!以前から欲しかったお守りも買えて嬉しかったです♪

別日には、大学時代の親友に会って、上野の森美術館の展示『特別展 恐竜図鑑 失われた世界の想像/創造』を見てきました。
https://www.ueno-mori.org/exhibitions/article.cgi?id=1121292 )

友達に「行きたい!」と言われて行った展示だったのですが、展示の内容や構成もとても充実していて、見に行って良かった〜!と思える展示でした。
入り口に入ってすぐに、各章の内容を大きな図鑑に見立てたオブジェで表現しているのがとてもかわいくて、個人的にはすごく良かったです!

https://maruyodo.jp/goods_detail.php?id=1408 

帰りには図録も買ってしまいました。
黒字に金の箔押しでこの分厚さ…!なんてかわいいんだ…!!と、衝動買いです✨
友達はほぼこの図録のために、展示に行っていました(笑)展示も休暇も、最初から最後までとても楽しく充実していました。城崎温泉に帰ってきた後も、買った図録や休暇中の戦利品を眺めてニヤニヤしてます😁
また何か見に出かけたいです!以上、木村でした!

【下鴨神社】
〒606-0807 京都市左京区下鴨泉川町59
◯開閉門時間
6:00〜17:00
(神事などにより変更の場合あり) 【上野の森美術館】〒110-0007 東京都台東区上野公園1−2
◯営業時間
10 : 00~17 : 00(入場は閉館30分前まで)
*展示により変更される場合があります。
◯休館日
不定休
*展示により異なります。
◯入館料
展示により異なります。

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城崎NEWS
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今月の城崎ニュースを担当させていただくシワコティです。
木屋町小路内のビネガーショップ【城崎ビネガー】をご紹介します。

城崎ビネガーのお酢はフルーツ果汁と組み合わせ、爽やかで飲みやすいお酢です。アップル、マンゴー、グアバ、レモン酢カッシュの4種類のフルーツ果汁から1つと、リンゴ酢、玄米黒酢の2種類のお酢から1つをブレンドしたお酢ジュースやスムージーなどがあります。

私はイチゴスムージーを飲みました。注文してから目の前で作っていただけます。新鮮で甘酸っぱいスムージーはオススメです。

ドリンク用のお酢や調味料類、お土産用にも販売されております。
お酢はアイスクリームやヨーグルトにも合うそうですよ。 
としたビネガードリンクを片手に外湯めぐりや散策をお楽しみください。

【城崎ビネガー】
住所:豊岡市城崎町湯島 391木屋町小路 テナントA
TEL :0796-32-0188
営業時間:午前10時〜午後5時まで
定休日:木曜日

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若女将今月の一冊
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千早茜さんの作品です。

戦国末期、シルバーラッシュに沸く石見銀山。
天才山師・喜兵衛に拾われた少女ウメは、銀山の知識と道の鉱脈のありかを授けられ、女だてらに坑道で働き出す。

しかし徳川の支配強化により喜兵衛は生気を失い、ウメは欲望と死の影渦巻く世界にひとり投げ出された—

昨年の直木賞受賞作です!戦国の銀山がテーマとあって、難しい内容ですらすら読めるような話ではないと思ったのですが、序盤から世界にひきこまれ一気読みでした!!

可愛げのない感想になりますが、少女だった小さな子が過酷な世界で、自分の道を辛いながらも貫く話なのかなといった予想通りの内容だったのですが、さすがの受賞作。臨場感だったり、主人公ウメの悔しさやあらがえない感じ、訴えてくる気迫や強さというのでしょうか。予想をこえてくるパワーに圧倒されました。

「しろがね(銀山)の女は三人の夫を持つ」と言われるほど、無病な男はいない過酷な労働。女もそれを承知で、夫や子をおくりだす。壮絶な生きる話でした。

またこの作品には、好きな人がいる何人もの男女が出てくるのですが。。

その叶わさや切なさにも、時代を感じるし、本来の心から真摯に相手を想うってこれだよなぁって。。

今も女性にとって働くということで制限を感じる部分があるかもしれないけど、仕事も生き方もずっと多くの選択肢を選べるようになった。時代は確実に変わっていってる。全部を思い通りにするなんてことはないかもしれないけど。何を想ってどう生きるか、そこに自分の芯はあるのか、、なんだかそんな事を考える読書時間でした。

時代小説が苦手な方もこちらは読みやすいので、ぜひトライしてみていただきた1冊です。生きること、貫く強さ、覚悟。女性として生きるのが不便な時代に、生と性と死がこれでもかと濃密に、生命力溢れるたくましい姿を見せてくれたウメに、魅了されました。

★★★☆☆

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