お宿通信4月 | 【公式】城崎温泉 泉翠(せんすい)|城崎で大切な人と過ごす豊かな時間
2023.04.27
お宿通信4月

心地の良い春風とともに、暖かい日が増えてきました♪
大谿川の柳の新緑が鮮やかで、とても綺麗です。
風に揺れる葉に癒され、本当に気持ちの良い気候だと感じます。
 この春より2名の新入社員が泉翠のメンバーに加わりました(^-^)
今年より初めての試みとなる、城崎温泉の宿7社による合同入社式、研修に当館の新入社員2人も参加させていただきました。
また、泉翠で使用している食材の生産者さんに直接お話しを聞かせていただいたり、実際に農作業を手伝わせていただくなど、マナーや接遇だけでなく様々な研修に取り組みました。
2週間の研修を終え、先輩たちに指導いただき頑張っております。彼女たちの前向きで真剣な眼差しを見て、私も初心を忘れず気を引き締めて励みたいと思います。しっかりと実践研修を積み、笑顔とおもてなしの心を大切に、私たち先輩スタッフも一緒に成長していきたいと思います。 まだまだ未熟ですので、行き届かないところもあるかと思います。
どうぞ暖かく見守っていただきますようお願い致します。
泉翠にお越しいただく皆様も彼女たちの成長を応援していただけると嬉しいです♪ 今月は【泉翠日和】の代わりに、新入社員の2人が1人ずつ自己紹介をさせていただきます。よろしくお願いいたします。

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Sikiの食卓
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今が旬のハタハタを紹介します。
山陰地方では3月から5月に1番の旬を迎えます。
漁獲量も全国トップクラスで兵庫、鳥取でハタハタは今の時期、底引き網漁でたくさん獲れます。
漢字の由来は諸説ありますが、昔は雷がよく鳴る頃に大量に獲れ雷神様のつかわした魚として神の字を取り『鰰』と書きます。
秋田で有名なハタハタと違い山陰地方のハタハタは基本的には産卵に参加しない群れの為しっかりと身に脂がのり絶品です。
干物、唐揚げなどしっかり火を通して食べる事が多いですが泉翠では、地元の神水わかめと一緒にしゃぶしゃぶで提供しています。
なかなか食べる事ができない生のハタハタを味わっていただきたいと思いしゃぶしゃぶでご提供しております。
漁港が近くにあり、鮮度の良い状態で仕入れる事ができるからこそ、味わっていただけるハタハタの脂の旨みと、大きめのサイズでレアに火入れする事でプリっとした食感、ハタハタの旨みたっぷりの脂が溶け出した出汁、地元食材との組み合わせを是非お召し上がり下さい。

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泉翠日和
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初めまして!
4月より泉翠に入社いたしました、木村夏子(きむらなつこ)と申します。
神奈川県出身で、山形県の大学に通っていました。食べる事と本とお酒が好きです。行ったことのない土地に住むのが好きで、今までとは全く違う場所に住もう!と思い、はるばる城崎にやってきました。
町の穏やかな雰囲気とご飯が美味しいところがとても気に入っています。
城崎の魅力をたくさん知って、皆様の素敵な旅に更に潤いを与えられる人になりたいです。
皆様にお会いできる日を心から楽しみにしております。
よろしくお願いいたします。

皆様、はじめまして。
4月より新入社員として泉翠で働くことになりました、小山莉加(こやまりか)と申します。
東京出身で、大学では英語を学んでおりました。
好きな映画はBack To The Futureです。旅行が大好きで今まで8つの国や地域を訪れました!ぜひ皆様の旅のお話を聞かせてください!
まだまだ未熟者ではございますが、皆様の旅を全力でサポートさせていただきますので、よろしくお願いいたします。お会いできる日を心待ちにしております!!

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城崎NEWS
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こんにちは!今月の泉翠NEWS担当するペコです!
城崎の【萌阿(もあ)】という喫茶店をご紹介いたします!
以前から友達にすすめられていたのですが、や時間ができたのでやっと行くことができました。こちらのお店はメニューが豊富です。ハンバーガー、パスタ、ピザ、パフェ、飲み物など、、

どれも美味しそうで本当は全部は食べたかったのですが、食べ切れなさそうなので、友達がオススメしていた「鶏と野菜のナポリタン風トマトソースパスタ」と「チョコシェイク」を食べました!
個人で経営されている為、料理ができ上がるまで少し待たなければいけませんが、待つ価値はあると思います♪
私はよく食べる方なので、ちょうど良い量でした(´∀`)!
一緒に行かれた方とシェアしていただいてもいいかと思います♪
チョコシェイクもとても美味しかったです!私のイチオシです!

リーズナブルでおいしい昔ながらの喫茶店です。是非食べてみてください〜。
席が少ないので、お昼の時間帯は少し早めに行くのがおすすめです〜!当館より徒歩5分。北柳通りを地蔵湯から東へ真っ直ぐ、踏切を越えたら左側に見えます。  

【萌阿】
営業時間:8:30-16:00(火曜日〜日曜日)
定休日: 月曜日は定休日
住所:〒669-6101 兵庫県豊岡市城崎町湯島832-1

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若女将今月の一冊
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一穂ミチさんの作品です。
たった1人の、運命に出会った古びた団地の片隅で、彼女と出会った。
彼女と私は、なにもかもが違った。着るものも食べるものも住む世界も。
でもなぜか、彼女が笑うと、私も笑顔になれた。
彼女が泣くと、私も悲しくなった。
彼女に惹かれたその日から、残酷な現実も平気だと思えた。
ずっと一緒にはいられないと分かっていながら、一瞬の幸せが、永遠となることを祈った。どうして彼女しかダメなんだろう。
どうして彼女じゃないと、私は幸せじゃないんだろう…

直木賞の候補作なので面白さ保証されているとは思ってたけど。これまた途中で止まらなくての朝までコースでした。

裕福な家に育つ結珠とシングルマザーと団地住まいの果遠はそれぞれに家に事情を抱えていて。
7歳・15歳・29歳といずれの時期も交流のあった期間は本当に短い。
それなのにお互いを支えに惹かれ合う『名前のつけられない関係性』を二人の目線からそれぞれ交互に描かれています。
双子のような、、不思議で強い結びつき。恋愛に近い感情に似ていて全く違うと思う。ただ強くお互いでないとといった思いをもった魂の片割れというか。
恋愛みたいなそんな枠じゃないと感じました。

『社会に出てみたらわかる、結婚したらわかる、人の親になったらわかる……そういう予言じみた言い回しは卑怯だし、親が子に使うのは呪いに近いと思う。子どもはいつか親の人生をなぞるミニチュアだとでも言いたいのか。』

『傍にいてごはん食べさせて愛情かけるのは、誰だっていいんだよ。産んだ人間のすることだけが特別で尊いなんて思わない』

『人前で泣くのら恥ずかしいらって子どもに教えんやろ。大人はいつから泣くのを恥ずかしがるんやろね』

『あなたにもあなただけが大切に思うものや秘密があって当然だよ。心の中の家に誰をどこまで入れるかは決めていいの』

『せっかく大人になったのに正しいほうを、幸せなほうを選べないなんて、選ばないなんて、そんなことがあるの?わたしは、そんなのいやだ』

タイトルの「光のとこにいてね」は本当にグッとくる。この言葉を発する心境、切実さとかピュアさとかこめられた思いにギュッとなりました。

子どもの頃はどうしようもなかったことも、今なら逃げてもいいし、立ち向かってもいいし、選択肢はいろいろある。
この2人には、どうかもう我慢せずに光のとこにいてほしい。そう願わずにはいれませんでした。

余談ですが、それぞれが見つけたパートナーの藤野と水人が魅力的なのが本当に良かった。
複雑なものを持った二人が選んだ人がちゃんと相手を尊重してくれる人で良かった。

言葉に表せない関係性を見たい方、考える読書をしたい方、読み応えある本が好きな方、特におすすめです。

★★★★☆

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