こんにちは。城崎温泉 泉翠 山本です。
だんだんと暖かい日が増えてきましたね。
城崎温泉では20度近くなる日もあり、日中はポカポカと春の陽気です。
大谿川の柳が芽吹きだし、春風に吹かれ揺れています。
暖かい日が続いたこともあり、木屋町小路の桜はここ数日で一気に咲き始め、満開を迎えています♪
青々とした綺麗な柳と満開の桜を同時に見られるこの時期は私も大好きな季節です(^ ^)
ぜひ浴衣を着て桜並木を観ながらの外湯めぐりをお楽しみください。
それでは今月のお宿通信もお楽しください。
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Sikiの食卓
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城崎温泉に流れる円山川の河口に位置する田結(たい)と言う地域だけで獲れる神水(かんずい)わかめをご紹介します。
河口なので、山から適度な淡水が混ざりミネラル豊富な海域で獲れる栄養たっぷりなわかめです。
獲れる期間は4月、5月の約2ヶ月間のみと短く、その量は非常に限られたものになります。
基本的には乾燥加工されてしまうのですが、泉翠では漁師さんに直接、届けていただいておりますので、市場には流通しない生の状態でご用意させていただきます。
他の生わかめと比べると、みずみずしく、非常に鮮度が良いため、泉翠ではしゃぶしゃぶでご用意させていただきます。
お出汁にサッとくぐらせると磯の香りがフワッと広がり、とても鮮やかな緑色に変わります。
シャキシャキ食感を感じながら、わかめの旨味を存分にお楽しみいただけます。
城崎でもなかなか食べることのできない神水わかめを楽しみにお越しください。
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泉翠日和
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こんにちは!3月の泉翠日和を担当させていただく矢部です!
先日、高校生からの友達とたまたま休みが合って遊んできました!
半年近く会えてなかったので、いろんな話をして盛り上がりました☺️
久しぶりに大阪に行ったんですが、平日でも人が多くてびっくりしました。ショッピングもできて楽しかったです!
この友達とは大学生の時も同じ奈良県に住んでいたので、よく遊んでました。
誕生日は毎年盛大にお祝いしてくれたり、周りの友達を大事にできるすてきな友達です!
去年はオシャレなレストランでお祝いしてもらって、とても嬉しかったです💗
久しぶりに会えて元気をもらえたので、お互い頑張ろうねと話してました!
また会う日が楽しみです^^
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城崎NEWS
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今月の城崎NEWSは岩井が担当します。
昭和21年創業のお餅、お煎餅屋【角谷藤兵衛商店】さん。本店は温泉街の中心、御所の湯そばにあるのですが、今回は、先月オープンした角谷さんの大福、ぼた餅のお店【白玖(はく)】をご紹介します!
おすすめはフルーツ大福!バナナ、パイナップル、みかん、キウイなど。
フルーツが丸々ごろっと入っています。
上品な白餡と柔らかな求肥にフルーツがとても合います!
5種類のぼた餅は・抹茶・黒胡麻・きな粉・粒あん・みたらし食べ比べもでき、詰め合わせにしてお土産にもピッタリです。
泉翠からは徒歩5分ほど。駅から2分の駅通りにあります
行ってみてくださいね♪
【白玖(はく)】
営業時間:10:00〜17:00
定休日:水曜日
住所:豊岡市城崎町115
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若女将今月の一冊
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桂望実さんの作品です。
音信不通、失踪、行方不明。行方不明者捜索協会の人と訪ね歩き、生前関わりのあった人たちが語るエピソードから自分の知らなかったその人の秘められた人生が浮かんでくる。
亡くなった人たちの物語をつなぐ連絡短編集。捜索のはてに彼らが見つけたものとは・・
ほぉぉ・・ニュースで耳にしたことがあるレベルの【行方不明者】という単語。深く考えたことはなかったけど、日本の行方不明者は年間8万人だとか。
今まで考えたことがなかった視点での「死」や、その人の知られざる姿を知っていくのは興味深くとても引き込まれました。
身近な人を看取るというのも辛い事だし、こんなことをしてあげれば良かったという思いや後悔を感じることも多いと思います。
が、看取れない、分からない(何かに巻き込まれたのか、意思をもった死なのかなど・・)そんな場合は、残された自分は何を思うのでしょう。。関係が近ければ近いほど知りたいと思うのかなと。
ただ追いかけたところで見たくないモノ・知りたくないコト、自分の知らなかった姿が出てきたりもあるでしょう・・じゃあ知らないままで割り切れるのかな・・やはり本人の残したカケラのようなものを集めたいと思う気がします。
残された人が、事実を受け止め、前向きに歩む始めていく姿がとてもよかった。物語の中に何度かあったフレーズで、「残されたものが立ち直って生きていくために必要なのは、真実ではなく自分を納得させる物語」というのはずっと頭に残っています。
5つのエピソードはどれもすごく良かったです。特に『社長の背中』が好き。
「人生ってさ、修行することなんだよ。生きている間は、修行を続けるしかないって言った方がいいのかな。極端なことを言えば仮に離婚したとしても、それで修行から解放される訳じゃないんだよ。
別の修業が始まって、別の課題が出されるの。それが生きるってことだから」
「困ったことがあったら、誰でもいい、友人でも昔の知り合いでも誰かに助けてと言いなさい。それは恥ずかしいことじゃないんだよ。
独りじゃないはずだ。きっと誰かは心配してくれているから。
独りじゃないとわかれば、きっと明日も生きようと思えるはずだ。だから頼るんだ」
死の哀しみと正面から向き合う前向きな話でした。
どう受け入れるか?前を向いていくのか?それぞれの主人公の葛藤や苦しみがどう消化されていくのかが見所です。
知りたいと思える相手なら、喪失感や後悔と同時に過ごした幸せな記憶もあるはず。その人に関わったモノ、コトを胸に残して残されたものは生きていく。いい話です。。
斬新な切り口の話をお探しの方、背中を押されたい方、余韻が残る読書が好きな方には特におすすめの1冊です。
★★★★☆