李琴峰さんの作品です。
「あなたは、この世界に生まれてきたいですか?この世界に生まれてきてくれますか?」子どもを産むためには、その子からの同意が必要となる世界を舞台にした衝撃作。
『人には生まれない権利がある』
生まれる前の胎児に選択権があるという設定は、斬新です。が、なんじゃそれ!!生きにくそうだから辞めとくってどうなの?!ふと思い出したのは、昨年流行した『親ガチャ』の言葉。
自分の人生なんだから親や周りのせいにするな。自分が納得いくよう全力尽くしてる人はそんなこと絶対言わないと思う。
読みながらずっとムカムカしながらも、これから先ないとも限らない話だなともゾクゾク。
好みが分かれるかと思います。命に対する倫理観について改めて考える機会となりました。
妊娠、出産をされている方は特に興味深く読めるかと思います。短時間で読めるエンターテインメントとしてもオススメします。
★★☆☆☆
城崎温泉 泉翠 冨田 歩