柏井壽さんの作品です。
明治43年創業、120年の歴史を持つ老舗ホテル。フレンチや鮨など全部で12ある多彩なレストランが舞台。ホテル自慢の板前や一流シェフが様々な迷いや悩みを抱えるお客様をお出迎えします。物語の中でもしっかりコロナ禍が盛り込まれています。
鴨川食堂のこいしちゃんもゲストとして登場!他作品からのゲストってなんだかニヤリで嬉しいんだけど・・こんな高級ホテルのお寿司屋さんの常連ってのは意外すぎる!!
サラッと読みやすく、京都の老舗ホテルの温かく丁寧なおもてなし、ちょっとグッとくる5つのお話。
とても豪華で美味しそうな調理の描写はたまらない~!!
ホテルとは少し違いますが、旅館業と近い仕事をする私にとっては裏方のスタッフたちの頑張りにも心打たれます。白足袋を心に用意、ですね。親身だけど分をわきまえている。
ここにいけばどうにかなる、ご褒美や心疲れた時に行きたいと思ってもらえてるホテル。うちもそんな風に思ってもらえるようになりたいなと改めて思いました。
京都が好きな方、深く考えずほっこりする本を読みたい方にオススメします。
★★★☆☆
城崎温泉 泉翠 冨田 歩