島本理生さんの作品です。
愛人として生きている母が事故で突然死んだ。母のお店を引き継ぐかどうか、選択を迫られる。同棲しているのにうまくいってない恋人、めまぐるしく変化していく日常の中で葵が選んだものと選ばなかったものとは。
読んでみて思ったのはトレンディ!
まるで昔のドラマかのように次々と素敵な男性が現れて助けてくれます。深夜時間帯のドラマみたい。こんな都合のいい話ばっかり書いてある本って最近なかったので新鮮でした。(←褒めてます)
主人公の葵は好きじゃないですね。今は恋愛をする気分じゃないとか言いながら、女であることを無意識に利用している感じや、拒否権は自分が全て持っているかのような傲慢さが透けている所、母親が愛人ということで恨みつつも便利よく利用しているところ。人生観が独特というか。。好きになれない主人公ってのも自分的には珍しくそれも新鮮。
けなげに頑張ってるとか、自分がある、いい女って評価する人もいるんだろうな~。
ワインバーが舞台ということで散りばめられたワインや食事の描写にお腹がすきました(笑)
ドラマを見ているかのように楽しく読めます。娯楽としての本を探されている方、恋愛モノ読みたい方にオススメします。面白いです。
★★★☆☆
城崎温泉 泉翠 冨田 歩