湊かなえさんの作品です。
『あの子、大量のドーナツに囲まれて死んでいたらしいよ』
他人の視線と自分の理想。
性格のいい明るい少女が大量のドーナツに囲まれて死んでいた・・真実は・・?
その少女に関わる人物がそれぞれの語りだけで進行していくスタイル。この独白スタイルめっちゃ好き。他にはない湊さんならではって感じ、キタキタってなる。
今回の大きなテーマは《美の定義》でそれに人間関係やそれぞれの品格、同じ出来事でも人によっての捉え方がこうも変わっていくのかといった流れや、告白スタイルだから、あ~こういう喋り方の人いるわ・・ってリアルさとか、引き込まれます。
最後の最後で謎がとけるが、ラストはもやもや・・といった感想。
ミステリー感は薄く、オチも弱いがテーマは考えさせられるものがあり、人のいじわるなところや狡さをじわじわと見せつけてくる感じ、サイコー!!
少しずつ、少しずつ見えてくる真実にはワクワクさせられました。
ハッピーな感じを望む方はおやめください。読後はモヤモヤ、イヤミスの女王、湊ワールドを堪能したい方、こちらの本オススメです!癖になります(笑)
★★★★☆
さてさて、PR入ります!!
このブログを読んで頂いているという事は本に興味がある方だと思います。城崎温泉でしか買えない『湊かなえ』さんの本があるのはご存知でしょうか??タイトルは『城崎へかえる』
湊さんにとって城崎温泉は毎年冬に家族で訪れていた大切な場所、そんな思いが込められた本です。こちらはイヤミス0のあったか~いお話です。
当館レセプションでも販売しております。ぜひお手に取ってみてください。
城崎温泉 泉翠 冨田 歩