『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』 | 泉翠
2020.03.30
『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』

今回ご紹介するのはブレイディみかこさんの、話題の本。英国在住の著者が公立中学校に通わせている英国の社会事情が分かるエッセイ。

イエローでホワイトでちょっとブルーな僕と、日本人のお母さんのかけあいが胸に刺さる。

日本とは全く違った学校の様子や、個との関わり方は興味深かった。

自分が世間知らずな自覚はあるけど、英国紳士の国でこんなにもナチュラルに差別があるの?!人種、移民、格差、ジェンダー。

暮らさないとわからないリアルが沢山だった。

きっと恵まれているかのように見える日本だって例外ではなくって、知らない所で複雑で深刻なことはいっぱいあって、、

自分がとてもとても狭い世界でしか生きてなくて、価値観もとても偏っているだろう。

しているつもりはなくても無意識の差別もしている事があったと思う。

価値観は変えるんじゃなくって、増やすものかもしれない。

『頭が悪いってことと無知ってことはちがうから。知るときが来れば、その人は無知でなくなる』

『多様性は、うんざりするほどたいへんだし、めんどくさいけど、無知を減らすからいいことなんだと母ちゃんは思う』

『楽ばっかりしてると、無知になるから』

こんなこと中1の息子と話す母ちゃんがすごい・・

どんなことにもしっかり話し合って向き合ってる。

自分の気持ちや考えをはっきり主張できるピュアな目線の息子が素敵。。

テーマは重いがエッセイで書かれていて読みやすい。けどやっぱり内容はしんどくなかなか続けて読むのはしんどかったな・・

これは全ての人に読んでほしい、課題図書になるのではないでしょうか。

私は今ちょっとブルー、それでグリーン。

平和ボケした脳に刺激とアップデートをどうぞ。

★★☆☆☆

城崎温泉 泉翠 冨田 歩

https://kinosaki-sensui.com/

ご予約